マルタにオーバーツーリズムはない?WTTCトップの発言が波紋
【現地で波紋】世界観光機関(WTTC)トップが発言「マルタにオーバーツーリズムの兆候はない」:地元の悲鳴と温度差
Times of Malta報道によると、世界旅行観光振興機構(WTTC:World Travel and Tourism Council)のグロリア・ゲバラ(Gloria Guevara)会長は、Times of Maltaの単独インタビューに応じ、「ベニスやバルセロナなどの他都市と比較しても、現在マルタに深刻なオーバーツーリズム(観光公害)が発生している兆候は見られない」と述べました。
マルタで翌月開催されるWTTCグローバルサミットを前に出されたこの発言に対し、インフラの限界や騒音・ゴミ問題に悩む地元住民や環境団体、政党からは「現場のリアルな窮状を無視した発言だ」と強い反発と疑問の声が上がっています。
WTTC会長(グロリア・ゲバラ氏)の主張
WTTCトップのゲバラ氏は、自らの世界的ネットワークと知見に基づき、マルタの観光現状について以下のように評価しました。
- 世界基準での比較: 「バルセロナやベニスのよう住民が観光客排斥運動を起こしている都市と比べれば、マルタの状況は十分にコントロールされており、過度な集中による崩壊(Overcrowding)の域には達していない」と指摘。
- 政府の戦略への評価:マルタ政府は量的な拡大だけでなく、高品質な観光(ハイエンドなブランドホテルや文化観光)の誘致へと焦点を移しつつあり、持続可能な管理を行っていると肯定的に評価しました。
- 分散とテクノロジーの活用: 観光客をピークシーズンや特定エリア(スリーマやセントジュリアン等)から、時期や地域(ゴゾ島や南部など)へ分散させる管理手法の重要性を強調しました。
地元住民・環境団体・政党からの猛反発
しかし、この発言に対しマルタ国内では即座に激しい反論が巻き起こりました。
- 住民の体感との乖離: スリーマ、サンジュリアン、スウィーキーなどの住民からは「連日の渋滞、ゴミの山、深夜の騒音、下水溢れによるビーチ閉鎖などで生活の質が著しく低下しているのに、『オーバーツーリズムではない』というのは現場を知らない机上の空論だ」との怒りが噴出しています。
- 緑の党(ADPD)などの批判:「Eurostatのデータでもマルタは欧州で最も人口密度・観光客密度が高い国の一つと判定されている。インフラのキャパシティ(許容量)を遥かに超えた観光客の受け入れは限界に達している」と即時抑制を要求しています。
- 「量から質への転換」の実態:ゴゾ観光協会(GTA)や業界内からも「政府や国際機関が綺麗事を言っても、実際に押し寄せる格安航空会社や日帰り観光客のコントロールができていない」と厳しい声が上がっています。
✍️ 「マルタの観光と生活をめぐって、現地でめちゃくちゃ物議を醸しているニュースです!
世界的な観光組織(WTTC)の会長がインタビューで**『ベニスやバルセロナに比べたら、マルタは全然オーバーツーリズム(観光公害)じゃないよ!政府もよくやってる!』**と発言しました。
これに対し、連日の大混雑や騒音、ゴミ、バスのすし詰め状態に悩んでいる地元の住民や環境団体からは**『毎日ここで暮らしてから言ってみろ!』と大ブーイング**が起きています。
先日ニュースでお伝えした『水着で歩く観光客への即決罰金(400人摘発)』や『ゴゾ島のホテル建設反対運動』からも分かる通り、現地では間違いなくキャパオーバーの悲鳴が上がっています。
国際的な評価と現場のリアルのギャップが浮き彫りになった今回のニュース。マルタが観光国としてどうバランスを取っていくのか、今後の議論に注目ですね!」