【実録】家賃450ユーロの罠。マルタで「カビと浸水の一戸建て」に住んで悟った家探しの鉄則

家賃450ユーロの罠。マルタで「カビと浸水」の家に住んで悟った家探しの鉄則
マルタでの生活に慣れてくると、誰もが一度は憧れるのが「一人暮らし」です。シェアハウスの賑やかさも良いけれど、やっぱり自分の空間が欲しい。そう思って私がようやく見つけたのは、キッチン共有タイプの一戸建てアパートメントの一室でした。
家賃は月450ユーロ。マルタの物価高騰を考えれば、かなりの格安物件です。「これで落ち着いた生活ができる!」と一安心したのも束の間。私は、マルタの古い建物が持つ「真の姿」を思い知ることになったのです。
1. 忍び寄る「異臭」とマルタ式窓の限界
入居して数日。最初に感じたのは、微かな、しかし逃れようのない[カビ臭さ」でした。 最初は「古い建物だからかな?」程度に思っていましたが、雨が降った日に事態は一変します。
なんと、閉まっているはずの窓から、水がドバドバと湧き出てきたのです。
マルタの「伝統的な窓」という欠陥
マルタの古い家によく見られる木製の窓や古いスタイルのサッシ。これらはデザインこそ可愛いものの、機能性はゼロに近いことがあります。
- 隙間風は当たり前: きっちり閉めたつもりでも、指が入りそうなほどの隙間がある。
- 雨戸の役割を果たさない: 雨が降れば、風圧で雨水が隙間から室内へ押し出される。
私の部屋は、雨が降るたびに窓際が浸水し、タオルを何枚敷いても追いつかない「室内ダム」状態。安らげるはずの自分の部屋が、天候に怯える場所に変わってしまいました。
2. 天井からの雨漏りと「ペンキ塗り」の闇
浸水だけでも絶望的でしたが、さらに追い打ちをかけたのが天井からの雨漏りでした。
ポタポタと落ちてくる水滴。どこから漏れているのか原因は不明。しかし、壁を見渡して私は戦慄しました。マルタの家は日本のような「壁紙(クロス)」ではなく、石灰岩の上に直接ペンキを塗るスタイルが一般的です。
「上から塗ればOK」という恐ろしい思考
一見、白くて綺麗な壁。でも、よく見ると不自然な凹凸があります。実はこれ、**「カビや汚れをペンキで上から塗りつぶして隠しているだけ」**なのです。
- カビの温床: 壁の裏側ではカビが繁殖し続けているのに、見た目だけペンキで白くする。
- 湿気の逃げ場: マルタの湿気は凄まじく、ペンキの下で湿気が溜まり、内側から壁が腐っていく。
私の部屋も、実はカビだらけだった場所をオーナーが直前にペンキで塗り隠していただけでした。雨漏りが始まったことでそのペンキが剥がれ落ち、裏側に潜んでいた真っ黒なカビが姿を現した時の衝撃は、今でも忘れられません。
3. 「返信は早い」が「解決しない」大家さん
この状況を放置するわけにはいかず、すぐに大家(ランドロード)に連絡しました。 この大家さん、連絡のレスポンスだけは驚くほど速いのです。
私:「天井から雨漏りしています!すぐに直してください」 大家:「わかった!すぐに業者(ハンドマン)を向かわせるよ!」
ここまでは良かったのです。しかし、ここからが「マルタあるある」のセカンドステージでした。
業者来ない詐欺
「今日行く」「明日行く」という言葉を信じて、私は予定を空けて家で待機していました。しかし、業者は一向に現れません。大家に確認すると「あぁ、彼は忙しいみたいだ。来週には行くよ」と悪びれる様子もなし。
結局、業者が来たのは連絡をしてから数週間後。その間、私の部屋はバケツとカビの臭いで埋め尽くされていました。
4. 最大のタブー:不在時の「無断侵入」
そして、最も許せなかった事件が起こります。
ある日、私が外出先から帰宅すると、部屋の様子がわずかに変わっていました。「えっ……?」と思って確認すると、大家から一通のメッセージ。
「業者が空いたから、君がいない間に部屋に入れて修理させておいたよ!良かったね!」
……全く良くありません。 一人暮らしの女性の部屋に、本人がいない間に、面識もない業者と大家が勝手に入ったのです。マルタでは、大家が「自分の所有物だから」という意識で、プライバシーを軽視して勝手に入室してくるトラブルが後を絶ちません。
私の迷惑や不安、プライバシーへの配慮は一切なし。「直してやったんだから感謝しろ」と言わんばかりの態度に、私はこの家、そしてこの大家を二度と信用できないと確信しました。
5. この経験から学ぶ「マルタ家探しの鉄則」
450ユーロという安さに釣られてしまった私。この「地獄の1室」から脱出した今、これから家を探す皆さんに伝えたい教訓があります。
- 内見時に「壁」と「窓」を疑え: 壁のペンキが不自然に新しくないか。窓枠に隙間はないか。雨漏りの跡(シミ)が天井にないか、目を皿のようにしてチェックしてください。
- 「雨の日の翌日」の内見がベスト: 晴れた日にはわからない浸水やカビの臭いも、雨の日の後なら隠せません。
- 契約書に「無断侵入禁止」を明記させる: 「緊急時以外は本人の承諾なしに入室しない」という項目を必ず確認し、口頭でも強く念押しすべきです。
- 家賃が安いには「理由」がある: 相場より明らかに安い物件は、構造的な欠陥(特にカビ・湿気・雨漏り)を抱えている可能性が非常に高いです。
結び:1人の自由は「安全」があってこそ
憧れの一人暮らし。しかし、カビに囲まれ、雨漏りに怯え、プライバシーまで脅かされる生活は、自由とはほど遠いものでした。
マルタの家は、石造りの美しい外見に騙されてはいけません。特に冬の湿気と雨は、古い家を容赦なく攻撃します。 皆さんは私の二の舞にならないよう、内見の際は「見た目の綺麗さ」ではなく「機能の健全さ」を最優先にしてください。
安いペンキで塗られた壁の裏側には、何が隠れているかわからないのですから……。
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