
マルタGO乗り換えには要注意⚠️マルタでの生活費を少しでも抑えようと、固定費の見直しをしていたときのことです。
当時契約していた格安キャリア「Epic(エピック)」よりも、老舗キャリアである「GO(ゴー)」の月額プランの方が、数ユーロ安いことに気づきました。
「毎月のスマホ代が安くなるなら、キャリアなんてどこでもいいや!」
そう軽い気持ちでマルタのGOへ乗り換えを行った私を待っていたのは、毎月届く「身に覚えのない謎の追加請求」でした。そこには、日本の常識では到底理解できない「プランの思想と罠」が隠されていたのです。
1. 序章:マルタGO乗り換え数ユーロをケチった代償
マルタのGOへ乗り換えの手続きを終え、最初は「これで固定費が浮いた!」と大満足していました。電波の入りも悪くないし、ネットもサクサク動くからです。
しかし、最初の月の請求書(ビル)が届いたとき、私は自分の目を疑いました。
基本料金として引き落とされるはずの金額に、数ユーロから十数ユーロの「追加料金」がしっかりと上乗せされていたのです。
当時の私の心の声:
「あれ? 今月はデータ容量も使い切っていないし、有料の課金サービスも使っていないはずなのに……。一体何にお金がかかっているの?」
その月は「何かのシステムエラーかな?」とスルーしてしまいました。ところが、翌月も、その次の月も、毎月欠かさず謎の追加請求がやってきます。
金額は絶妙に小さく、でも確実に私の財布を削っていく。納得がいかない私は、ついにGOのカスタマーサポートへ直接問い合わせを入れました。
2. 判明した衝撃の事実:「国内通話」が有料!?
サポートからの回答を聞いた瞬間、私は自分の耳を疑いました。なぜなら、あまりにも日本の「常識」とかけ離れていたからです。
窓口の担当者は、私のマイページの使用履歴を見ながら、事も無げにこう言いました。
「お客様が契約されているプランには、マルタ国内での通話リミット(無料枠)は含まれていません。そのため、国内へ電話をかけるたびに、1分ごとに追加料金が発生しています」
私は思わず叫びました。
「えっ!? 国内通話が含まれていない? じゃあ、私のプランのパンフレットに書いてあった、あの『通話100分無料』って一体何のためにあるの?」
私がさらに問い詰めると、返ってきたのは衝撃の一言でした。
「そちらは『国際通話(International Calls)』の100分無料枠です」
3. 「普通、逆だよね?」という怒りと混乱
マルタGO乗り換えて気づいた罠。信じられますか?
マルタ国内の電話番号にかける通話は「有料」なのに、なぜか遠く離れた別の国へかける国際通話は「100分無料」なのです。
「普通、逆でしょ!!!!」と、心の中で(いや、半分はサポートの前で口に出ていましたが)叫びました。
日本でも海外でも、一般的なスマホのプランといえば以下の構成が当たり前です。
- 国内通話: 〇分まで無料、または定額(かけ放題)
- 国際通話: 高額な追加料金がかかる
しかし、今回のマルタのGOへ乗り換えで私が掴まされたプランは、この常識が完全にひっくり返っていました。なぜ、自分が住んでいるこの小さな島国の中での通話にお金を払わされ、使う予定もない海外への通話が優遇されているのか、全く意味がわかりません。
この「あべこべなルール」のせいで、私のマルタでの日常生活には、とんでもないストレスが蓄積されることになりました。
4. 日常生活に潜む「折り返し電話」の恐怖
この仕様のせいで、何が一番困るかというと「着信があったときのかけ直し」です。
マルタで生活していると、以下のような場面でローカルの電話番号から着信が入ることが多々あります。
マルタ生活でよくある「国内通話」のシチュエーション
- デリバリー: Bolt FoodやWoltの配達員からの「今どこ?」という確認
- 不動産: エージェントからの物件更新や修理に関する連絡
- インフラ: 役所、銀行、病院、水道光熱会社からの事務的な連絡
仕事中や移動中で、運悪くその電話に出られなかった場合、当然こちらは「あ、誰かからかかってきたな」と履歴を見てかけ直します。これがいわゆる「折り返し電話」です。
しかし、マルタのGOへ乗り換えた後の私のスマホにおいて、「折り返し電話をかける」という行為は、すべて「追加料金発生確定のトラップ」でした。
電話に出られなくて、良かれと思って5秒でかけ直したその一瞬にも、GOのシステムは非情にチャリンチャリンと追加料金をカウントしていきます。
相手からかかってきた電話に出る分(着信)にはタダです。しかし、こちらから1秒でも発信した瞬間にお金が飛んでいく。この理不尽なシステムこそが、毎月じわじわと「謎の請求」を積み上げていた犯人の正体でした。
5. なぜ海外キャリアにはこんな「罠プラン」が存在するのか?
冷静になってマルタの通信事情を調べてみると、ここには海外、特にヨーロッパならではの「プランの思想」が隠されていました。
① 「EU圏内は地元の地続き」という感覚
ヨーロッパでは、国境を越えた移動や連絡が日常茶飯事です。「マルタ国内の人と話す」ことと「イタリアやイギリスの人と話す」ことの心理的ハードルが非常に低いため、キャリア側も「国際通話プラン」をメインの売りにすることが多々あります。
② 格安プラン(Budget Plan)の巧妙な間引き
Epicに対抗するためにGOが打ち出してくる「最安級のプラン」は、一見すると月額の基本料金が安く見えます。しかし、実は「現地の人が一番よく使う機能(国内通話)」をあえてカットすることで、その安さを実現しているのです。
つまり、「安さにつられて契約した客から、後から国内通話料で回収する」という、キャリア側の巧妙なビジネスモデルに見事にはめられていたわけです。
6. この失敗から学ぶ「海外スマホ契約」の防衛策
私のこの不条理な追加請求事件から、これからマルタや海外でスマホのプランを選ぶ皆さんへ、絶対に確認してほしいチェックポイントを3つにまとめます。
防衛策①:「Minutes(通話枠)」の内訳を血眼でチェックせよ!
パンフレットやウェブサイトに「100 Minutes Included(100分通話付き)」とデカデカと書かれていても、絶対に騙されてはいけません。それが「Local Calls(国内通話)」なのか、それとも「International Calls(国際通話)」なのか、必ず細かい利用規約(Terms and Conditions)まで確認してください。
防衛策②:通話は極力「WhatsApp」などのデータ通信で行う
海外では、普通の電話回線を使った通話は罠だらけです。友達やエージェントとの連絡は、可能な限りインターネット回線を使った「WhatsApp」の通話(データ通信消費のみ)で済ませるのが鉄則です。
ただし、配達員や役所の固定電話など、どうしても普通の電話をかけなければいけない場面はあるので、やはりプラン契約時に国内通話枠が入っているものを選ぶべきです。
防衛策③:「安さ」だけで選ぶと、トータルで高くなる
「月額が2ユーロ安いから」という理由だけでマルタのGOへ乗り換えを行うと、毎月それ以上の追加通話料を払う羽目になり、結果的に高くつきます。その上、精神的ストレスまで抱えることになります。プランを比較する時は、基本料金の安さだけでなく「自分の生活スタイルに合っているか」を最優先にしましょう。
詳しいプランの比較や現在のキャンペーン情報は、GO公式サイト(海外リンク) や、乗り換え前に使っていた Epic公式サイト(海外リンク) で最新の規約を確認することをおすすめします。
結び:「目先の安さ」の裏には、必ず理由がある
毎月届くGOからの謎の請求書。その原因が「国内通話有料、国際通話無料」というあべこべな罠だったと知った時の脱力感は、今でも忘れられません。
海外のサービスは、日本の「至れり尽くせりな当たり前」が一切通用しません。彼らは親切に「このプラン、国内通話入ってないけど大丈夫?」なんて教えてくれません。気づかずにサインした方が負けなのです。
皆さんも、マルタでスマホのプランをEpicからGOに変えようとしたり、新しいプロモーションを見つけたりした時は、私のこの「折り返し電話トラップ事件」を思い出してください。
その無料通話、本当にあなたの「目の前の相手」に繋がりますか?
確認を怠ると、来月の請求書を見て、私のように洗面所で頭を抱えることになるかもしれません……!